四角友里|Yuri YOSUMI
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アウトドアスタイル・クリエイター着物着付け師

ニュージーランド湖畔の森と東京に暮らし、ふたつの国の山歩きをライフワークとする。執筆、講演、アウトドアウェア・ギア開発での表現活動を通して「大好きな自然と自分らしいスタイルで繋がりたい」というメッセージを発信。著書に『デイリーアウトドア』、『一歩ずつの山歩き入門』。

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2013/04/09

Date : 2013/04/9

4月ということもあり、気持ちをリセットしたりリフレッシュしたりする出来事の多かったこの1週間。そんなときに思い出し、原点回帰できる景色が上高地にある。
去年のNZへ戻る直前。山歩き本の執筆が本格化する前に初心に還りたくなり、10年前に初めて山歩きをした上高地の大正池〜河童橋までをどうしても歩きたくて、晩秋の上高地へ夜行バスで向かった。
その区間は、ハイヒールやビール片手の観光客のひとも歩いているような ”散策路” ともいえる1時間半の道だけど、当時の私には立派な ”山歩き” で。 久々に訪れたその散策路を噛み締めるように、ゆっくりゆっくり時間をかけ歩いた。そこは月日がたってもやっぱり美しくって、私の宝物のままで、涙目になった。

……宝物が宝物じゃなくなってしまう日なんてないのかもしれない。

登山をするようになるなんて夢にも思っていなかったあの頃。でも、ここで大自然が私を包んでくれたから、私は涸沢を目指すようになったんだ。ここは、わたしにとっての「ゼロ地点」。

アルプスの山々を歩くようになりバスで通過することが多くなった今も、これから先も、いつまでも。この散策路をのんびりと歩ける人でいたい。

4/27の開山祭、行きたいなぁ。