ニュージーランドの先住民・マオリ族の挨拶「ホンギ」。神様が人間を創ったときに鼻から生命を吹き込んだと信じるマオリの人々。その魂の宿る鼻と鼻を「コツン」と2回触れ合わせ、敬意を表わす。(3回するとプロポーズ)。これは、相手の息吹を感じとり、お互いの呼吸を共有し、魂を通い合わせる大切な挨拶。
……森に入り、惹かれる樹をみつけたら、鼻とオデコを「ちょん、ちょん」とくっつけて樹との挨拶を。魂の交換こを。樹と人間もわかりあえますように。
—2012年2月 Whirinaki Forest, New Zealand