四角友里|Yuri YOSUMI
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アウトドアスタイル・クリエイター着物着付け師

ニュージーランド湖畔の森と東京に暮らし、ふたつの国の山歩きをライフワークとする。執筆、講演、アウトドアウェア・ギア開発での表現活動を通して「大好きな自然と自分らしいスタイルで繋がりたい」というメッセージを発信。著書に『デイリーアウトドア』、『一歩ずつの山歩き入門』。

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2012/11/14

Date : 2012/11/14

ニュージーランド湖畔の森の暮らし②
前回のニュージーランド帰国。自宅に到着し「うわーーー帰ってきたーーー♡」と勢いよくベランダに出たら、ウッドデッキで野鳥がお亡くなりになっていた。。。

名前は「California Quail」(ニュージーランドに住んでいるウズラ)。※Native(固有種)ではなくIntroduced(持ち込まれた種)。巣があるのか、よく庭で遭遇するんだけれど、飛べない(飛ばない?)鳥なので、目が合うと慌てて「走って」逃げてゆく姿がなんとも可愛いコ。15羽ほどの赤ちゃんウズラを引き連れて歩く姿は、悶絶するほど愛しかった。なにより、その頭についている”冠毛”が「ぴょこぴょこ」揺れる姿がタマラナイ。神様はどうしてこのウズラにこのチョンマゲをつけたの?……と子どものように考えてしまうほど、可愛かった。

……そのコがベランダで死んでいて、手をあわせたあと、森に還してあげるときに体に触らせてもらうことに。25cmほどの小さな命だけれど、人間の私が触れることができるのは死んだときだけ。お腹の模様は美しく、毛にはツヤと弾力がまだあった。ついに、気になっていたチョンマゲにも触れることができた(寝癖のようにピョンとしてた)。

私たちがこの森で暮らす前から、ここに生きてきた先人である野鳥たちを、もっともっと知りたいと思った『2012年8月ウズラのチョンマゲ騒動』。

余談:夫にフライフィッシングのタイイング用に「この命を無駄にしないために、羽をもらおうか?」と言ったら、それは軽く拒否。その毛鉤で目の前の湖で鱒を釣ったらいいと思ったんだけれど……。