八ヶ岳のさきに

夫が、長いトレイルを歩き出すその前日。
私は、
八ヶ岳の、北横岳山頂で朝を迎えていました。
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明日から、夫が、
5日間かけて、東京の奥多摩からずっと続く登山道を、
この八ヶ岳の「手前まで」歩くという。
正確には、山梨県と長野県の県境にある金峰山を越えて瑞牆山の麓まで。
(実際に八ヶ岳まで到達するためは、一旦、長いアスファルトの道路上を
 歩く必要があるため、その手前の瑞牆山荘をゴールとした)
頂上から、眼科に広がる八ヶ岳の山々を見る。
ここからは見えぬ、はるか彼方の、東京の方角を見つめてみる。
東京から、すぐそこまで歩いてくる…
という果てしない行為を想像さえすることが、できない。
けれど、空だけが繋がっている気がした。
▼奥秩父主脈縦走ロングトレイル▼
東京、埼玉、山梨、長野
一都三県の境界を抜けて
秩父多摩甲斐国立公園の真ん中を貫く
東アルプスの22峰の山々を縦走する
平均標高2,000〜2,600m
総距離63km、累計標高差登り5,000m
4泊5日のマウンテントリップ
〜Photo by Shinichi Yajima〜
DAY1
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DAY2
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DAY3
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DAY4
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この山旅のあと、帰りの電車のなかで、
Photographer・矢島慎一さんの写真を見せていただいていたら
涙が溢れてきて、びっくりした。
まだ見ぬ美しい景色が、この日本には、ある。
ニュージーランドの大自然のなかに暮らしていても、なお、日本の山に心を奪われる。
もっともっと日本を歩きたい…と思った。
全泊テントと全食自炊・・・ということで、
写真を見るまで、どんなにハードで男臭い山行なのかと思っていたら、
(実際はハードだけれど)
そこには、矢島さんが切り取った、
繊細な自然が見せるたくさんの表情があった。
そして、そこには、
暴風雨のなかでも、終始絶えない、夫の笑顔があった。
二人が伝えたいのは、
どんなに背負えるか、体力があるか、歩けるか、ということではなく
大自然がどれほど、恐くもあり美しいか、荘厳であるか、ということ。
そして、
大自然の中に長い時間、身を置くことがどれほど楽しいか…
ということなんだなと思った。
(それをちゃんと言葉にするのはとても難しくて、
 私の力量が足らず、とても、もどかしいけれど、、、)
自然相手に、人間が誇れるもの、勝てるものなんて、なにもない。
DAY5
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最終日、
ゴール地点の瑞牆山荘で合流し、
義母が待つ長野のログハウスに向かうはずが、私は勝手に予定変更!
お迎えはお義母さんに任せ(笑)、私は友人と涸沢へ向かうことに!
ふたりが出会って今年で11年。
夫ひとりの山歩きから、
ふたりの山歩きへ、そしていま、それぞれの山歩きへ。
私の八ヶ岳→彼の東アルプス奥秩父主脈縦走→私の涸沢、と
お互いに別々の山歩きを重ねた10日間。
私は山小屋泊、彼はテント泊。
誰もが
体力も技術も、目にする景色も違うけれど、
熱い想いは、それぞれの胸のなかに。
この旅の詳しい様子は、彼の言葉で、発売中のPEAKS9月号に綴られています。
是非ご覧いただけると嬉しいです。
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(表紙は甲武信ヶ岳の頂上)
P.S この行程は、全泊小屋泊も可能です。
(小屋泊のステキさもレポートできるように、
矢島さんには小屋泊にしてもらったそうですが、誌面では紹介しきれず…)

6 thoughts on “八ヶ岳のさきに

  1. 素敵な写真が沢山ありますね。
    また夫婦愛も感じます、とてもCoolな夫婦ですね。
    見習います・・・
    友里さんも旦那さんも気をつけてOutdoorを楽しんでください。

  2. とっても素敵な景色ですね!
    写真もサイコー☆
    最近とっても気になっている一眼レフカメラを買おうかどうか悩みます;
    八ヶ岳・・・いつか行きたいです。
    でも今一番行きたいのは「秋の尾瀬」かな。
    涸沢フェスも行きたい・・・でも色々あって行けないんですー。
    AIGLEの涸沢フェスが当たる懸賞にも応募しましたが、抽選外れました。。。
    ゴアテックスさんのフォトコンテストは
    屋久島ウィルソン株の写真で応募しました。
    (応募者名は みけねこです。猫顔だから?)
    もしも旅行券が当たったらまた屋久島に行きたいナ♪

  3. PEAKSはおふたりが表紙の創刊号から購入しとりますが、
    この記事&素敵写真を見て「発売日忘れてた!」とPEAKSを
    買いに走りました!全泊テント、全食自炊のロングトレイル・・・
    体力なし、根性なしの私なんかには想像も出来ないことですが、
    どっぷりと自然に浸かる・・・いつかはやってみたいです!
    PEAKS2号のキャッチに引かれこの夏に槍に登ったのですが、
    改めてその中での四角さん(友里さんです!)の行動、記事を見直すと
    次は涸沢に行きたくなりました!その先も!!
    フェスには行けそうにないけど・・・。
    これからもご夫婦で、個々でも、のんびりとがんばってください!
    そしてその情報をこっそりと参考にさせていただきます♪

  4. 先日、本屋さんで「PEAKS」の表紙にご主人様を見つけて、
    しっかり購入いたしました。
    本には載っていない写真も素敵ですね。
    それぞれの山に登った事はありますが、縦走というのもいいですね。(私には無理ですが)
    今までに北アルプスの表銀座、裏銀座、室堂から欅平などのテント縦走をしましたが、
    最近は体力的に(精神的かも・・)限界に近い(笑)
    来年あたりに南アルプスの北岳〜農鳥岳(白峰三山)に行けたらいいなぁと思っています。
    これからも、四角夫妻のレポートなど楽しみにしております。

  5. 「自然相手に、人間が誇れるもの、勝てるものなんて、なにもない。」というコメントがありましたね!
    本当に、山に行くといつも、私もそう感じます。
    日々の生活でも、自然の中でも、地球あっての私たちで、自然にそして、地球に生かされていると毎日思う日々です。
    命を育み、維持し、感動を与えられ、笑顔や温かさも貰えます★
    人間の誰も与えることの出来ないものです。
    お金がいくらあっても、プレゼント出来ません。
    なのに山や自然は、無償でそれを提供し、いつも変わらず私たちを迎えてくれます。
    本当に、素晴らしいと思います!
    そんな山に、最近は人気が出ていて、たくさんの人が山に登る様子が報道されます。
    気になるのは、マナー違反やゴミ・・・・・・・
    大切にして欲しいな。
    みんなの山だから★

  6. 大輔さんが表紙とわかるとすぐ、手に取ってしまいました。
    本当に山が好きなんだなぁと思わせられる記事に感動☆
    「車で40分で行けるところだけど、実際に足で行くしか見られないものがある」の言葉にしんみりしてしまいました。
    本当にそうだなぁ、と思います。
    私は山登りはまだまだだけど、いつもお二人のいろんな記事を見ては
    妄想を膨らます日々(笑)
    人生の楽しみがあるって、本当にいいですね(^^)

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