ご報告。
日本渡航1週間前に(!)、ついに、家具が来ました!
この家具は、日本から船便で送られてきたものです。
インテリア好きの、ある友人から、
結婚を機にどうしても不要になってしまう家具があり、、
カスタムメイドで大切にしていたものなので使ってもらえないか…と相談され、
ちょうど、ニュージーランドの新居で必要になるため
喜んでいただくことにした家具です。
これからは私達がこの家具を引き継ぎ、大切にしてゆきます。
本当にどうもありがとう。
ただ、、、
ソファーやダイニングなどのベーシックなものは揃いましたが、
新居完成までは、まだまだ道のりは遠い。。。
ここからは少しずつ時間をかけて、ニュージーランドで家具を見つけていきたいと思います。
八ヶ岳のさきに
夫が、長いトレイルを歩き出すその前日。
私は、
八ヶ岳の、北横岳山頂で朝を迎えていました。
明日から、夫が、
5日間かけて、東京の奥多摩からずっと続く登山道を、
この八ヶ岳の「手前まで」歩くという。
正確には、山梨県と長野県の県境にある金峰山を越えて瑞牆山の麓まで。
(実際に八ヶ岳まで到達するためは、一旦、長いアスファルトの道路上を
歩く必要があるため、その手前の瑞牆山荘をゴールとした)
頂上から、眼科に広がる八ヶ岳の山々を見る。
ここからは見えぬ、はるか彼方の、東京の方角を見つめてみる。
東京から、すぐそこまで歩いてくる…
という果てしない行為を想像さえすることが、できない。
けれど、空だけが繋がっている気がした。
▼奥秩父主脈縦走ロングトレイル▼
東京、埼玉、山梨、長野
一都三県の境界を抜けて
秩父多摩甲斐国立公園の真ん中を貫く
東アルプスの22峰の山々を縦走する
平均標高2,000〜2,600m
総距離63km、累計標高差登り5,000m
4泊5日のマウンテントリップ
〜Photo by Shinichi Yajima〜
DAY1
DAY2
DAY3
DAY4
この山旅のあと、帰りの電車のなかで、
Photographer・矢島慎一さんの写真を見せていただいていたら
涙が溢れてきて、びっくりした。
まだ見ぬ美しい景色が、この日本には、ある。
ニュージーランドの大自然のなかに暮らしていても、なお、日本の山に心を奪われる。
もっともっと日本を歩きたい…と思った。
全泊テントと全食自炊・・・ということで、
写真を見るまで、どんなにハードで男臭い山行なのかと思っていたら、
(実際はハードだけれど)
そこには、矢島さんが切り取った、
繊細な自然が見せるたくさんの表情があった。
そして、そこには、
暴風雨のなかでも、終始絶えない、夫の笑顔があった。
二人が伝えたいのは、
どんなに背負えるか、体力があるか、歩けるか、ということではなく
大自然がどれほど、恐くもあり美しいか、荘厳であるか、ということ。
そして、
大自然の中に長い時間、身を置くことがどれほど楽しいか…
ということなんだなと思った。
(それをちゃんと言葉にするのはとても難しくて、
私の力量が足らず、とても、もどかしいけれど、、、)
自然相手に、人間が誇れるもの、勝てるものなんて、なにもない。
DAY5
最終日、
ゴール地点の瑞牆山荘で合流し、
義母が待つ長野のログハウスに向かうはずが、私は勝手に予定変更!
お迎えはお義母さんに任せ(笑)、私は友人と涸沢へ向かうことに!
ふたりが出会って今年で11年。
夫ひとりの山歩きから、
ふたりの山歩きへ、そしていま、それぞれの山歩きへ。
私の八ヶ岳→彼の東アルプス奥秩父主脈縦走→私の涸沢、と
お互いに別々の山歩きを重ねた10日間。
私は山小屋泊、彼はテント泊。
誰もが
体力も技術も、目にする景色も違うけれど、
熱い想いは、それぞれの胸のなかに。
この旅の詳しい様子は、彼の言葉で、発売中のPEAKS9月号に綴られています。
是非ご覧いただけると嬉しいです。
(表紙は甲武信ヶ岳の頂上)
P.S この行程は、全泊小屋泊も可能です。
(小屋泊のステキさもレポートできるように、
矢島さんには小屋泊にしてもらったそうですが、誌面では紹介しきれず…)
『山はじ2』Web連載スタート!
鈴木ともこちゃんの『山登りはじめました2』のWEB連載が、
本日から始まっていまーす。
早速、私もワクワクしながら、読みました!
ともこちゃんの大好きな山小屋のひとつが紹介されています。
内容は、みなさまも是非、Webで!!
特に「おまけ」は必見!
コミックエッセイ劇場(メディアファクトリー)
ともこちゃんの気持ちのこもったイラストをみていると、
「山登りに行きたい〜!」という気持ちが募ってしまいます。
日本は夏山シーズンですが、
安全で楽しい山歩きの思い出を作ってください。
(ともこちゃんがプレゼントしてくれた屋久島登山のお土産)
屋久杉の匂いがふんわり…
前回の日本滞在の際、どうしても顔をみて話をしたくて、
ニュージーランド帰国前々日に、
深夜のマクドナルドで、学生のように、語り合いました。
”執筆登山中”のともこちゃん。
私も、山へ行けなくて、心が焦ってしまったりすることもあるけれど、
いつも「想いがつもればつもるほど、景色は美しくなる」と信じています。
やっと洗濯機が…
検討に検討を重ね、ついに購入した洗濯機が
残念ながら、なぜか2週間たっても届かなかったのですが、
(こんなこともあるさ〜)
やっと到着・・・!!
それまではコインランドリーを使ってました。
トレーラーハウス時代は、
キャンプ場の共有ランドリーを使ってました。
(1回2ドル)
(ちなみに、ここの乾燥機がまったく乾かない)
(10ドル費やしたこともっ!)
(しかも、服に穴があいちゃうっ!)
ニュージーランドでは、当たり前のように
洗濯洗剤や食器洗剤、トイレ洗剤、シャンプ—類、
食材にいたるまで、
オーガニックのものがスーパーに並んでいます。
フェアトレードの食品も、スーパーでも買うことができます。
たくさんの選択肢が身近にあるので、吟味しながら選んでいます。
湖畔
サンプルテスト
FedExで送ってもらった、新しいスカートサンプルの試着。
2011年、春発売の商品です。
何日間かに渡りスカートを履いて、
合わせるタイツの素材も数通り試し、
実際にフィールドを歩いて、細かくテストをしてゆきます。
私も、新しく買ったスカートで実際に山歩きに使用する前には
街のなかで履いてみたり、低山などで機能性を試してから
登山に出かけるようにしていました。
▲地下鉄でスカートのテストもお薦めです。
▲長い階段のような傾斜がある場所でのスカート丈の着用感や、
タイツとの摩擦による静電気の相性がわかりやすいです。
スカートも登山靴やリュックと同じで、
少しずつ慣らす作業をし、経験値をステップアップさせ、
体の一部になるよう感覚を馴染ませる必要があります。
(目をつぶっても、足の開く加減がわかるように・・・等)
ギアとしても、精神面においても、
自分に勇気をくれる「最強の相棒」にしてゆくことが大切!
さて、そんな私のアウトドアウエア開発における
メーカーさんとのやりとりでは、Skypeが大活躍します。
(トレーラハウス生活でもSkypeがフル稼働!)
ニュージーランドの田舎に暮らす私と、
日本の大都会だと、電話代が高い(笑)。
(いまだ家具が届かない悲しい部屋・・・)
(カウンターの椅子は、前のオーナーさんがご好意で置いていってくれたもの…)
こちらは形状に関する校正コメントをいれたもの。
サンリオ勤務時代の、商品プランナー経験が活きているっ!!
-シーズン毎のコンセプト作り、新商品の企画立案、仕様決め、
-メーカーさんへの見積り、デザイナーさんへの依頼などの仕事をして
-月に100点ほどの商品を担当していました。
4〜5年前、出版社に、スカートや女子アウトドアの企画書を持ち込んでいた際にも、
このサンリオ時代の企画書作成の経験が、とても活きました。
人生、なにが役に立つかわからない〜!!
(これは赤で色鮮やかですが、来年は大人っぽいテイストですよ〜)
ちなみに、現在2011年秋冬の商品を企画中です!
山スカートを履き始めると、
フィールドで感じる「こんなものがあったらいいのにな…」が
いろいろと浮かんできますよね。
それをアウトドアメーカーのプロの方々が商品にしてくださります。
個人的に、スカートの防寒用に、毛糸(?)のパンツが欲しい…。
(腹巻だと、ズリ上がってくるモノもあるので・・・)
こんなものが欲しい〜!というアイディアがありましたら、
メーカーさんに伝えますので、ぜひぜひメールください(笑)!
ライト・トレッキングで見つけた、「かわいかったもの」
「ちょっと怖かったもの」
森のなかにひっそりと佇む記念碑を発見。
マオリハーブ
左側のお隣さんに、モーニングティーにお招きいただきました。
お隣はロッジをしているのですが
奥様が、この山上湖エリアのマオリ部族出身で、
たくさんのことを教えてくれます。
これはマオリハーブの「Kawakawa(カワカワ)」。
(※マオリ語は、日本語と発音がそっくり!)
コショウ科のハーブの一種で、昔から薬として使っていたそうです。
うちの庭と湖畔にたくさん生息しているというKawakawaで
ハーブティーの淹れ方を教えてもらいました。
虫に食われた葉のほうが作用があること、
そして、飲み終わった葉は、
もとにあった自然に還すように…と教えてくださいました。
帰って早速、自分でもトライ!
すこしスパイシーで、爽やかな味!美味しい!!
そして、もうひとつ。
トレーラーハウス生活では、
コップやお皿は、メラミン樹脂のアウトドア用品で生活をしていたので
「あ〜、これからはこうやってグラスや陶器でお茶が飲めるんだ!」
…ということに気づき、
そんな些細なことに、いちいち感動してしまいました。
(キャンピング生活)
でも、ふとトレーラーハウスでの日々を思い出し、胸がキューンとなります。
ゴアテックス『夏雨楽楽キャンペーン』
ゴアテックス『夏雨楽楽キャンペーン』のフォトコンテスト部門に
私も応募してみましたっ(笑)!!
(…もちろん私は「選考対象外」です)
→ 私の投稿した写真はこちら「夏雨楽楽・フォト部門」
このキャンペーンに入選すると豪華景品が!!→ 応募方法について
私は、皆さんから送っていただく、
楽しい登山報告の写真と添えられた言葉に
涙がでるほどの勇気をいただくことがあります。
楽しかったこと、素敵だと思ったことの
「プラスのエネルギー」を人に伝えるということのは、
誰かを必ず、幸せにする。
自然の景色と、人の笑顔は、なによりも美しい。
(今日の夜明け)
みなさんの思い出の1枚を拝見できるのを楽しみにしています。
→夏雨楽楽サイトにてブログも更新中!
冷蔵庫着!
冷蔵庫も(やっと)キタ〜!!!!
↑空っぽでした
(古い電子レンジは、前のオーナーさんが置いていってくれました!)
(必死に高さ調整する夫・笑)
(掃除する私)
これで”缶詰生活”から脱出です。
ヨーグルトも食べれる!お肉も食べられる!!
「ない」とわかる有り難さ。
当たり前のことが、とても嬉しいのは
海外で苦労しながらも、
ひとつひとつ吟味して購入した新しい冷蔵庫だからこそ。
海外でゼロから生活を始めるのは、当たり前だけれどトラブルの連続!
トライ&エラーを繰り返し、かなり効率が悪いけれど、
それでも少しずつ、自分たちの基盤ができてゆく。
これが自分たちが選んだ道。
なにごとをするにしても
「大変なこと」「嬉しいこと」を天秤にかけたとき
「嬉しい」が少しでも大きければ、それだけで前へ進んでいると思う。
日々、一歩一歩!!
うっすらと雪…
今朝、うっすらと山に雪が降りました。
ここに暮らし始めて、今日で18日目。
はじめての雪。
頂上の雲が切れるのを待っていたら、あっという間に、雪は溶けてしまいました。
私たちの家がある標高だと雪は降りませんが
(冬の寒さは、東京よりすこし寒いくらい?)
年に数回だけ、山の嶺に雪が降ると、
それは、とてもとても美しい…と聞いていました。
湖の近くに住みたい…と思って決めた、この場所ですが、
やっぱり「山」の存在は、大きい。
そこにあるだけで、刻一刻とその姿に惹きつけられ、
守られているような気持ちになります。
毎日、愛をこめて見つめています。
この山は、先住の民・マオリの”聖地”とされ、登ることができません。
この場所の住人となり、
私たちにとっても大切な山になってゆきます。