桟橋が、神聖な場所へむかう一本道のよう。
森に囲まれた山上湖の湖水
水を見ては萌える夫(湖Lover)の姿が、なによりも可笑しかった私です。
Category Archives: ニュージーランド
サンプルテスト
FedExで送ってもらった、新しいスカートサンプルの試着。
2011年、春発売の商品です。
何日間かに渡りスカートを履いて、
合わせるタイツの素材も数通り試し、
実際にフィールドを歩いて、細かくテストをしてゆきます。
私も、新しく買ったスカートで実際に山歩きに使用する前には
街のなかで履いてみたり、低山などで機能性を試してから
登山に出かけるようにしていました。
▲地下鉄でスカートのテストもお薦めです。
▲長い階段のような傾斜がある場所でのスカート丈の着用感や、
タイツとの摩擦による静電気の相性がわかりやすいです。
スカートも登山靴やリュックと同じで、
少しずつ慣らす作業をし、経験値をステップアップさせ、
体の一部になるよう感覚を馴染ませる必要があります。
(目をつぶっても、足の開く加減がわかるように・・・等)
ギアとしても、精神面においても、
自分に勇気をくれる「最強の相棒」にしてゆくことが大切!
さて、そんな私のアウトドアウエア開発における
メーカーさんとのやりとりでは、Skypeが大活躍します。
(トレーラハウス生活でもSkypeがフル稼働!)
ニュージーランドの田舎に暮らす私と、
日本の大都会だと、電話代が高い(笑)。
(いまだ家具が届かない悲しい部屋・・・)
(カウンターの椅子は、前のオーナーさんがご好意で置いていってくれたもの…)
こちらは形状に関する校正コメントをいれたもの。
サンリオ勤務時代の、商品プランナー経験が活きているっ!!
-シーズン毎のコンセプト作り、新商品の企画立案、仕様決め、
-メーカーさんへの見積り、デザイナーさんへの依頼などの仕事をして
-月に100点ほどの商品を担当していました。
4〜5年前、出版社に、スカートや女子アウトドアの企画書を持ち込んでいた際にも、
このサンリオ時代の企画書作成の経験が、とても活きました。
人生、なにが役に立つかわからない〜!!
(これは赤で色鮮やかですが、来年は大人っぽいテイストですよ〜)
ちなみに、現在2011年秋冬の商品を企画中です!
山スカートを履き始めると、
フィールドで感じる「こんなものがあったらいいのにな…」が
いろいろと浮かんできますよね。
それをアウトドアメーカーのプロの方々が商品にしてくださります。
個人的に、スカートの防寒用に、毛糸(?)のパンツが欲しい…。
(腹巻だと、ズリ上がってくるモノもあるので・・・)
こんなものが欲しい〜!というアイディアがありましたら、
メーカーさんに伝えますので、ぜひぜひメールください(笑)!
ライト・トレッキングで見つけた、「かわいかったもの」
「ちょっと怖かったもの」
森のなかにひっそりと佇む記念碑を発見。
マオリハーブ
左側のお隣さんに、モーニングティーにお招きいただきました。
お隣はロッジをしているのですが
奥様が、この山上湖エリアのマオリ部族出身で、
たくさんのことを教えてくれます。
これはマオリハーブの「Kawakawa(カワカワ)」。
(※マオリ語は、日本語と発音がそっくり!)
コショウ科のハーブの一種で、昔から薬として使っていたそうです。
うちの庭と湖畔にたくさん生息しているというKawakawaで
ハーブティーの淹れ方を教えてもらいました。
虫に食われた葉のほうが作用があること、
そして、飲み終わった葉は、
もとにあった自然に還すように…と教えてくださいました。
帰って早速、自分でもトライ!
すこしスパイシーで、爽やかな味!美味しい!!
そして、もうひとつ。
トレーラーハウス生活では、
コップやお皿は、メラミン樹脂のアウトドア用品で生活をしていたので
「あ〜、これからはこうやってグラスや陶器でお茶が飲めるんだ!」
…ということに気づき、
そんな些細なことに、いちいち感動してしまいました。
(キャンピング生活)
でも、ふとトレーラーハウスでの日々を思い出し、胸がキューンとなります。
冷蔵庫着!
冷蔵庫も(やっと)キタ〜!!!!
↑空っぽでした
(古い電子レンジは、前のオーナーさんが置いていってくれました!)
(必死に高さ調整する夫・笑)
(掃除する私)
これで”缶詰生活”から脱出です。
ヨーグルトも食べれる!お肉も食べられる!!
「ない」とわかる有り難さ。
当たり前のことが、とても嬉しいのは
海外で苦労しながらも、
ひとつひとつ吟味して購入した新しい冷蔵庫だからこそ。
海外でゼロから生活を始めるのは、当たり前だけれどトラブルの連続!
トライ&エラーを繰り返し、かなり効率が悪いけれど、
それでも少しずつ、自分たちの基盤ができてゆく。
これが自分たちが選んだ道。
なにごとをするにしても
「大変なこと」「嬉しいこと」を天秤にかけたとき
「嬉しい」が少しでも大きければ、それだけで前へ進んでいると思う。
日々、一歩一歩!!
うっすらと雪…
今朝、うっすらと山に雪が降りました。
ここに暮らし始めて、今日で18日目。
はじめての雪。
頂上の雲が切れるのを待っていたら、あっという間に、雪は溶けてしまいました。
私たちの家がある標高だと雪は降りませんが
(冬の寒さは、東京よりすこし寒いくらい?)
年に数回だけ、山の嶺に雪が降ると、
それは、とてもとても美しい…と聞いていました。
湖の近くに住みたい…と思って決めた、この場所ですが、
やっぱり「山」の存在は、大きい。
そこにあるだけで、刻一刻とその姿に惹きつけられ、
守られているような気持ちになります。
毎日、愛をこめて見つめています。
この山は、先住の民・マオリの”聖地”とされ、登ることができません。
この場所の住人となり、
私たちにとっても大切な山になってゆきます。
掃除三昧
空っぽの部屋を
自分たちの手で掃除をし、暮らす準備を開始!
奮発して購入した「Dyson」で掃除機を掛けまくる夫。
前のオーナーさんが、とっても綺麗に掃除をしていってくれたのですが
ダイソンくんの威力が炸裂で、出てくる出てくる!!!
どんなに激しくトレーニングをしても、
テント泊で何日も縦走をしても、
筋肉痛にもならない夫が
翌日、「掃除機をかけすぎて、身体中が痛い」と嘆いていました。
どんだけ頑張ったの!?
ちなみに、トレーラーハウスの備え付けベッドのホコリを叩くときも
頑張りすぎて、手に豆を作り、なおかつ潰してました。
バットを持つと頑張ってしまう元・野球児。
(2010年2月 トレーラーハウス生活スタートの際の大掃除にて)
(↑ちなみに柵のむこうにいるのは黒豚のジェシー)
(ちなみにアルパカもいた)
〜NZで最初お世話になっていた心やさしい釣りキチ・Tim宅の庭にて〜
もつべきものは、釣り人の友人だ(笑)
ベッドが来た!!
〜7月末〜
ついに、、、ベッドがキタ〜〜〜!!!
(寝袋&マットレスで、床に寝るのは寒かった〜)
…配達員のお兄さんが
なんと一人で大きなベッドを運んできてくれました!!
さすがキウイ(kiwi=ニュージーランド人の愛称)。
そして、ウキウキでベッドを組み立てようと思ったら
…工具がない…。。。。
…当たり前ですが、
ゼロから生活をスタートするとは、こういうことか。。。。
ちょうど数十分前に、お隣さんにご挨拶をしたのを思い出し、
スパナを借りる。
※右隣は別荘なのですが、たまたま遊びに来ていらっしゃったので、
本当に助かりましたっ
とはいえ、布団がまだありません。。。
寝袋 on the bed…………………….
私たちのベッド選びの基準は、「高さ」。
ベッドの高さが高いほど、窓枠の高さに近づき、湖が見えるのです。
ひたすら高いベッドを探した私たち。。。
(店員さんに笑われる・・・)
すべての判断は「湖」のために。
テント場で、一番眺めのよいポイントにあわせて
あれやこれや考えるのと似た作業でした。
新しいスタート
ニュージーランドでの
4ヶ月にわたるトレーラーハウス生活を終え
新しい生活をスタートさせ、ついに「家」に住むことになりました。
脱・ホームレス。
夜遅く、新居に到着すると、玄関にプレゼントが。
仲良くしているマオリ人のおばあちゃん・Maryから…。
喜びで、胸が高まります。
そして、、、、ついに感動の部屋のなかへ。
しかし、、、、そこは、、、、、
寒かった。。。。。。
(ニュージーランドは真冬です)
(とりあえず暖房をONに)
(ダウンジャケットを2枚着てみる)
前のオーナーさんが引越してから一ヶ月以上、もぬけのカラで
芯から冷え切った我が家。
(そして寝袋に入ってみる)
(さらに暖炉に近づいてみる)
(焦りすぎて、モンベル寝袋・ULダウンハガーの裏表が逆)
そして朝。
なにもない部屋。
でも美しい朝焼け。
(マットレスも引いてみた)
(しかし寒かった)
(枕だけトレーラーハウスから取り出しておいてヨカッタ・・・)
諸事情&トラブルで家具がいまだ届かず。
冷蔵庫もベッドもない!!
しばらく、この寝袋生活で乗り切ります。。。。
(でもアウトドア道具は偉大だ!!)
プレゼントは、赤いシクラメンとガーデニング手袋、
そしてMary手作りのアートプレート。
(Maryはアーティスト/画家なのです)
マオリ語の「AWHI(アフィ)」は「HUG」の意味。
Maryから教えてもらった、大好きな言葉です。
P.S
これまでUPできていないトレーラーハウスでの生活の様子も
随時、ブログに記録してゆきたいな…と思います。
ニュージーランドに帰国
成田空港にて 涸沢&NZ
今回の帰国時、成田空港で、ものすごい偶然の出会いが!!
昨年は二度、涸沢を訪れたのですが
涸沢ヒュッテで小屋番をしていたタケシ君と再開!!!!!
(正確には4回目)
…実は、ニュージーランドの地元のスーパーで日本人の青年を見かけ
「涸沢で働いていた男の子にソックリ!??」と思ったのですが
勇気がなく、話しかけられず…。。。
それから、また数ヶ月後。
帰国の際、飛行機を降り成田空港内のシャトルに乗ると
なんと、またまたその青年に再開。
今度こそ、思い切って話かけ
「○月にニュージーランド○○町のスーパーにいましたか??」
そして
「…もしかして、昨年、涸沢ヒュッテで働いていましたか??」と聞くと
やはり同一人物だったことが判明〜!!。
〜2009年7月〜
初めての涸沢
〜2009年9月〜
9月は主人とテント泊 ↑
…いやいや、びっくりで、嬉しくなりました。
「私、ニュージーランドに移住したの!」と言うと、彼もびっくりしてました。
山とスキーが大好きな彼は
語学の勉強とアウトドアを楽しむためニュージーランドに滞在中なのだそう。
山が人と人を繋げてゆく…そんな素晴らしさを再度感じた瞬間でした。
次の再開も楽しみです。